ナイトゴルフ始めてみませんか? PGMが照らす夏の新定番
- 投稿日時
- 2026/08/10 08:00
- 更新日時
- 2026/08/10 09:32
涼風とともに、夜のフェアウェイへ広がる「ナイトゴルフ」
西の空が茜色に染まる薄暮のひととき。コースにはヒグラシの声が響き、夕日を浴びた木々の影がフェアウェイにゼブラ模様を描き出す。ターンを迎える頃にはすっかり陽も落ち、ライトアップされた芝生が幻想的に浮かび上がる。高台に立てば心地よい夜風が日中の火照りを忘れさせ、眼下には煌びやかな街の夜景が広がる。これが、今注目を集める「ナイトゴルフ」の光景だ。
「日中とは全く異なるあの情景が私はすごく好きで、一度は体感していただきたい」。いち早くナイトゴルフに目を付け普及に尽力してきたパシフィックゴルフマネージメント(PGM) 運営本部 副本部長の島守和美氏はそう語る。星空の下、非日常のエンターテインメントとして進化する夜のゴルフの魅力に迫る。
同社のナイター営業の歴史は古い。千葉県のムーンレイクゴルフクラブ市原コース(旧セントレジャーゴルフクラブ市原)では、2012年にPGM傘下に入る以前からナイター営業が行われていた。「夏場は営業時間が最も長いものの、春や秋のベストシーズンに比べると、どうしても暑さで客足が鈍ってしまう」。当初は、そんな夏場のてこ入れとして、新たなプレースタイルを提案していた。
しかし、2020年を境に状況は一変する。「コロナ禍をきっかけに、新しいお客様が急に増えました」。そこに、毎年のように続く過酷な猛暑も重なり、「少しでも涼しい時間帯に」というゴルファーの切実な声が急増。PGMはこのニーズの変化を的確に捉え、ナイトゴルフのコースを一気に拡大していった。
展開のペースは速い。今年6月にも「東名厚木カントリー倶楽部」(神奈川県)と「岡部チサンカントリークラブ美里コース」(埼玉県)を加え、PGMのナイター営業コースは全国で14に達する。埼玉での展開は初であり、首都圏の空白地を1つ埋めた格好だ。
「人が集まる首都圏近郊のコースから整備を進めているが、ニーズはおそらく全国である。関東でさえ手つかずの地域もあり、可能性は大きい」
確かなニーズは数字にも表れている。ナイトゴルフの来場者数は、1コースあたり年間およそ2~3万人。アーリーバード(早朝)からトワイライト(薄暮)まで、幅広い時間をカバーするレギュラータイムが5~6万人であることを考えると、その数字は決して小さくない。しかも夜間営業は、実質的に夏を中心とした数カ月に集中する。限られた季節の、日が落ちてからの時間帯だけで、これだけの人を呼んでいる。
■賑わいを照らし、守る光
夜のコースは、とにかく賑やかだ。「若い方々のコンペは、それはもう賑やかですよ」と島守氏は笑う。スコアと静かに向き合う日中とは打って変わり、夜は仲間内の和やかな雰囲気でボールを追う。光るボールが宙を舞い、高台まで登れば街の夜景にスマホを向ける手が止まらない。
「木々を赤く照らしたり、芝生にPGMのロゴを浮かび上がらせたり、照明を使った夜ならではの演出で、日中とは違った華やかな雰囲気を後押ししています」

PGMのロゴを浮かび上がらせる演出も
そうしたナイトゴルフならではの雰囲気づくりを同社は多くの協力会社と作ってきた。特にナイター照明は、ポールを立てて器具を据えれば済むものではない。狙った位置に光を届けつつ、日中の景観を損なわない角度や立て方を、一本ずつ詰めていく。実際に立ててみて光の当たりが悪ければ、立て直すことも珍しくない。
「夏の開業に向けて、冬の数カ月で施工する必要がある。タイトな工期の中で、段取りや勘所がわかっている協力会社さんだと工事を進めやすい。岩崎電気さんは照明設計の自由度も高く、こちらが狙った演出を思い通り形にできる。だから、毎回お願いしている」
一方で、照明が担うのは華やかさだけではない。照明がなければ、ゴルフ場は前も後ろも分からないほどの暗闇に沈む。一つの暗がりが、大きな事故につながりかねない。だからこそ光は、演出以上に安全のために配される。プレーの動線を照らし、カート道路のカーブや階段まわり、分岐点の矢印まで、不安な影を残さない。
「一つでも事故が起きれば、ナイトゴルフ=危険という認識が広がる可能性がある。お客様をはじめ、業界全体に迷惑をかけることになる。なので、開業後も不足があれば対策を足すなど、万全の体制を整えるように心がけている」
今年も厳しい暑さが続いている。コースは、安全にも演出にも妥協のない備えで客を待っている。あとは、日が落ちてからの一歩を踏み出すだけだ。「酷暑を避けて『夜だけゴルファー』になる。そんな新しいスタイルから始めてみるのも面白いかもしれません」。島守氏は、そう笑って誘う。
■導入設備
岩崎電気 LED投光器LEDioc FLOOD AVANT (レディオック フラッド アヴァン)400クラス

PGMの夜のコースを支えるのが、LED投光器「レディオック フラッド アヴァン 400クラス」だ。高演色設計により芝を鮮やかに照らし出し、ティーショットからパットまで、狙いどころがくっきりと見える。「水銀灯と比べて、明るさは倍、消費電力は半分ほど」と島守氏が語る通り、消費電力約400Wながら、メタルハライドランプ1000W相当の明るさを放ち、従来の1.5kW器具と比べれば消費電力を76.1%削減する。