ソディックは8月29日、ハイブリッド立形ロータリー式射出成形機「VR_Gシリーズ」に大型機種「VR200G」を追加すると発表した。自動車部品など大型化するインサート成形品へ対応したもので、ワンサイズ上の金型が搭載できるようになる。
VR_Gシリーズは独自の油圧サーボ制御技術による高精度成形が特徴。新コントローラーの搭載や操作画面の大型化などによって、より簡単に安定した成形を実現する。金型サイズに応じて最適な機種を選べるのも特徴で、この度VR200Gを加えることで全ラインナップが揃うことになる。
VR200Gはロータリテーブルや最大金型質量、エジェクタ突出力など金型搭載部の仕様を向上。ロータリーテーブル径は従来機の1500㍉から1600㍉に、最大金型質量は500㌔グラム×2から800㌔グラム×2に、エジェクタ突出力は21・5kNから36・1kNに向上した。
ロータリーテーブルの回転駆動も見直すことで、180度回転時のテーブル回転時間を従来機に比べ最大19%短縮。高速LINK通信による各制御の同期と相まって、生産性向上や応答時間低減に寄与する。
価格(税抜)は3400万円~。生産目標台数はVR_Gシリーズ含めて年間200台。
(2024年9月10日号掲載)