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空き家活用、神戸で空き家問題カンファレンス

【写真左】空き家活用・和田貴充社長、【写真中央】国土交通省住宅局 住宅総合整備課・石井秀明室長、【写真右】神戸市建築住宅局・根岸芳之局長

官民連携で空き家問題解消を

 空き家問題解決を目指すベンチャー空き家活用(東京都港区・和田貴充代表取締役社長)は726日、神戸朝日ホールで空き家問題や関連法整備をテーマにした空き家活用カンファレンス「アキカツ会議2024」を開催した。
 講演会では、昨年12月に改正された「空家等対策特別措置法」について、和田社長と国土交通省・住宅局住宅総合整備課の石井秀明室長、神戸市建築住宅局・根岸芳之局長が意見を交わした。
 「昨年の住宅・土地統計調査で空き家数は900万戸と2019年の調査時より増加している状況。手に負えなくなる『特定空家』化を未然防止するための特措法改正後、『管理不全空家』への指導や勧告数は1091に達した」と施行状況を説明。また、「今住む家が空き家にならないために『住まいのエンディングノート』を作成した。住まいの将来を家族で話し合うきっかけにしてほしい」と呼びかけた。
 空き家問題解決に向けた官民連携については、根岸局長が「空き家活用の啓発や指導は行政が行えるが、行政の手が届かない隙間がある。そもそも空き家の活用は民間の市場ベースで動くものが本来の姿。ノウハウを持つ民間企業を上手く巻き込み、取り組み範囲を拡げていくのが大切」と語った。
 和田社長は「空き家問題解消に向けて、どうすればよいか分からないという自治体も多い。まず市民からの相談をしっかりと受け、適切なアドバイスや、次のステップにつなげる環境づくりが重要な一歩目」と訴えた。

2024825日号掲載)