射出成形機と食品機械を生産
ソディックは中国福建省にある連結子会社の沙迪克(厦門)有限公司に新工場を竣工し、1月末に稼働した。産業機械事業および食品機械事業の市場競争力をさらに高める。厦門工場は海外生産拠点として2006年に設立された、中国市場における放電加工機、射出成形機、食品機械の生産および販売拠点。今回、厦門工場の隣接地に新工場を建設したのは、同子会社の新規事業として射出成形機の生産開始および食品事業拡大に対応するため。
約14億円を投資した新工場は3階建て、建物面積1万2149平方?b。中華圏では5G・EVをはじめとするモノづくりの高精密化が進んでいる。それに伴い射出成形機の需要が高まる一方、海外向けの製麺機や米飯製造装置など食品機械の需要も増している。新工場の射出成形機の生産能力は月100台、食品機械事業ではすでに生産している製麺機に加えて米飯装置などの生産品目を追加した。同社は「食品機械は中国で需要が大きく伸びており地産地消に対応していく。新工場の稼働により既存工場の食品機械の生産ラインは新工場に集約し空いたスペースを放電加工機の生産に活用する」とし、さらなるコスト削減、納期短縮も目指す。
(2023年2月25日号掲載)