豊電子、デバンニングロボ販売を本格化
- 投稿日時
- 2025/09/24 15:13
- 更新日時
- 2025/09/24 15:16

豊電子工業(愛知県刈谷市)はファナックの産業用ロボットを使った「デバンニングロボット」の販売を本格的に始めた。操作が簡単で処理能力が高いシステムで、9月12日まで東京で開かれた国際物流総合展で実演した。これまで国内の数カ所で実証試験を行ってきたという。
このシステムは30キログラム可搬の垂直多関節ロボットを用い、最大で毎時400ケースの処理能力をもつ。「ダブルハンドにして能力を倍増させることも可能」と言う。AI画像認識ソフトを搭載するほか車体にはコンプレッサーを内蔵し、「電源をつなぎ所定の位置に置けば自動で稼働する」手軽さも売りだ。価格は約4500万円。
同展のブースで別のパレタイズロボットとAGVを連動させてケースのデバンニング作業を実演した。匠(福岡県大野城市)製のAGV「TiTra G」(最大積載量500、1000、1200キログラム)は純国産で、走行スピードを床面設置のコードごとに変えたり、上位システムと連携させたりとユーザーニーズに応じて細かなカスタマイズができる。
匠のAGV「TiTra G」
(日本物流新聞2025年9月25日号掲載)