京セラ、切削の可視化・監視ツール開発
- 投稿日時
- 2025/09/19 09:00
- 更新日時
- 2025/09/19 09:00

センシングサービス開始
京セラは切削加工を可視化し、監視・分析できるセンシングサービス「VIMOA」を9月から順次提供する。専用のセンシングツールのレンタルサービス(9月開始)と、加工監視AIによる量産ライン用の稼働監視・不具合管理サービス(2026年春開始予定)の2つのプランを展開。旋盤やマシニングセンタ、複合加工機などメーカーや年式を問わず幅広い工作機械に対応し、加工状況の把握や異常の検知につなげる。
サービスの核となるセンシングツールは加速度センサーを搭載した独自開発のデバイス。振幅や振動重心の偏りを即時に計測し、FFT解析による周波数分析の結果も表示して異常を可視化する。マグネット式で工作機内にすぐ設置可能。これと機器一式をセットにしたレンタルサービスは14日間で税抜9万円(最短2週間から)で利用できる。
26年春に開始するプランは、センシングツールと加工監視AIを組み合わせてライン全体の稼働監視と不具合の管理を可能にするパッケージ。加工のモニタリングや異常検知に加え、切削工具の摩耗度合いがしきい値を超えた場合に異常を知らせる機能もある。
(日本物流新聞2025年9月10日号掲載)