緻密なヒーター温度制御
ソディックはハイブリッド立形ロータリー式射出成形機「VREシリーズ」の後継モデルとなる「VRGシリーズ」(最大型締力735kNと980kNの2機種)を12月に発売した。新シリーズは従来シリーズの正確な充填と安定した可塑化、直圧型締による均一な型締力を継承するとともに、新たに国際安全規格ISO20430 (JIS B 6711)に準拠。新コントローラーの搭載や新操作画面の採用で制御能力を向上した。
緻密なヒーター温度制御が可能でより安定した高精度成形を実現。これまでオプションだった、周辺機器の入出力信号をユーザーが作成できる機能を標準搭載する。操作画面の19インチ化で、機械状態データのグラフ表示、サイクルチャートのリアルタイム表示機能を追加。波形表示画面ではピンチイン/アウト、スワイプなどのスマホライクな操作も可能とした。
環境にも配慮した。油圧駆動源となる油圧ポンプをサーボモーターで制御することで、電動駆動系(製品突出、テーブル回転)以外の油圧駆動系においても優れた制御特性を発揮し、エネルギーロスの少ない動作を実現する(同社100?d油圧機に比べ実成形で22%電力削減)。価格は税別2350万円からで年間生産120台を目指す(写真の最大型締力980kNの「VR100G」で)。
(2022年12月10日号掲載)