無人運転と工程集約
松浦機械製作所は複合加工機のエントリーモデルとして、5軸複合マシニングセンタ(MC)「MX-520T」を発売する。5軸MCのエントリーモデルとして人気の「MXシリーズ」をベースに、使いやすさを維持して旋削機能を付加。無人運転を支援するオペレーティングシステム「MiOS4」にも複合加工の様々なサポート機能を追加しており、フロアパレットシステムと大容量工具マガジンによる省スペースな自動化と工程集約を同時に行える。
MX-520Tは最高毎分800回転、最大トルク500Nmのダイレクトドライブモーターを搭載し十分な旋削能力を確保。傾斜軸の回転で立・横旋盤としても使える。主軸端にマシニング用工具と旋削用工具が同時に使える複合加工機用HSK-T63を採用し、主軸に高剛性ブレーキ機構を搭載。高精度な旋削に対応しつつ主軸ノーズ径を抑えて加工時のワークへの接近性も確保した。
フロアパレットシステム(PC4)と最大120本の工具マガジン(オプション)にも対応。ヒンジ式リフトアップコンベヤを標準搭載して切くずの排出性を高め、長時間の無人運転が可能。標準価格は5200万円(税抜)から。11月5日から開かれるJIMTOF2024で初披露する。
(日本物流新聞2024年10月25日号掲載)