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山善・家庭機器事業部が東京・大田で商談会

クッキングゾーンにはノンオイル唐揚げなどが試食できた

市場でまだ見ぬ商品を発掘・提案

 山善の家庭機器事業部(中山尚律事業部長)は517日までの4日間、「オリジナル家電総合商談会」を東京都大田区の大田区産業プラザPiOで開いた。主に今年の秋から冬にかけて発売する冬物家電(電気暖房機器、電気毛布、こたつなど)や調理・家事家電、AV機器などを並べた会場には、流通業などから103社・401人が訪れた。
 同事業部の入部康久副事業部長は「今夏はGWの天候にも恵まれ滑り出しは好調。その影響もあってか今冬に向けた本商談会も活発な商談が行われている」とし、「まだ市場で見ない、普及していないアイテムの発掘・開発・提案をしている。また、会場で新製品『ELEIN(エレイン)』の発表会の開催(開発者インタビューを11面に掲載)やクッキングゾーンの拡大など商談コーナーのマンネリ化に注意をし、バイヤー様にも体感していただくコーナーづくりも心掛けた」と話す。
 セラミックヒーターやカーボンヒーターなど幅広いライナップを展開した電気暖房機器ゾーンでは、デザイナーとコラボした新製品が並ぶなど、新たな提案に人垣ができた。近年はユーザーの声を採集・分析した開発を進め、脱衣所やトイレなど限定的な使用シーンに向く商品も展開してきた。今年もユーザーの声を拾った上で、リビングなどでより幅広い範囲に暖かさを届けられる商品が提案の中心を占めた。
 「節電ニーズは確かにある。一方で、冬場はしっかり暖かく過ごしたいのが本音。人感センサーや温度センサー、ECOボタンなどで省エネ性を訴求しながらも、家族などの団らん時でも皆が暖かい快適性も追求した」(商品企画1部・川邊一馬課長)
 消費エネルギーの低い電気毛布は今年も注目が集まりそうだ。一昨年の発売以来、着る電気毛布としてヒットしている「くるみケット」はリニューアルを重ね、今年もより快適に過ごせるような工夫が施された。商品企画1部の加美将希MDは「潜在的な課題解消や今の暮らし方に合った提案を行うことでヒットに繋げている」とする。

■調理ゾーン拡大

 新製品「エレイン」の発表会が会期中に会場で行われるなど、新たな試みも盛り込まれる中、調理家電の使い心地や出来た食事が体感できるクッキングゾーンは、例年に比べて広さを2倍以上確保。
 「調理家電は実際に使い心地やできた食品の味を体感いただくことが一番。広さだけでなく専門家に監修いただくなどお客様に楽しんでいただけるよう工夫した」(商品企画1部・近藤富昭MD
 使いやすさや味、デザイン性だけでなく、転倒したときの湯こぼれによるやけどを防ぐ湯こぼれ防止機能を付けたケトル3機種を提案するなど、安全性も追求した商品開発に注目が集まった。

2024610日号掲載)