門高1.65メートルで薄~厚物対応
ヤマザキマザックは8月1日、大物部品加工に適した新型5面加工門形マシニングセンタ「FJW-100/160」の販売を開始した。これにより、近年需要が高まっている半導体製造装置や、各種産業機械用部品など、5面加工の必要な大物部品加工への対応力を強化する。
FJW-100/160は、最大トルク828N・メートルの毎分6000回転主軸を搭載し、鋼材・鋳鉄などの重切削加工に対応。クロスビームなど鋳物で構成された門形構造によって水平・垂直・ねじれ方向の荷重への剛性を備え、安定した加工精度を維持する。Y軸、Z軸に減衰性に優れたすべり案内面を採用したことで、ストローク全域での強力切削も可能にした。加えて、350ミリの高剛性ラムを用い、ワークの高さに応じてクロスレールを昇降させることでラムの突き出し量を最小化し、変位を抑制。門高1.65メートルながらも、薄物から厚物までさまざまなワーク形状の高精度加工ができるという。
工具交換時間を短縮するマルチポイントATCのほか、5面加工プログラム作成を効率化する対話式加工プログラム機能など、大物部品加工の生産性を上げる各種機能を搭載。販売価格は税別1億2120万円で、年間36台の販売を目指す。
(2020年8月10日号掲載)