YKK、パナHDの住設子会社買収
- 投稿日時
- 2025/12/05 09:00
- 更新日時
- 2025/12/05 09:00
AP事業と合わせ35年に売上1兆5千億へ
YKKは11月17日、住宅設備機器を手掛けるパナソニック ハウジングソリューションズ(以下、PHS)の株式譲渡契約をパナソニック ホールディングスと締結したと発表した。年内にも中間持株会社を設立し、来年3月末までにPHS株式のうち80%を取得する。2027年度以降は住宅建材を手掛けるYKK APも中間持株会社の傘下に置くことで、PHSとのシナジー最大化を狙う。
PHSはシステムキッチンやバスルームなど水廻り設備、内装建材など住宅内の設備に強みを持つ。一方、YKK APは窓やサッシ、エクステリアなど住宅の外に強みを持つ。買収の背景には国内の新設住宅着工戸数の減少やリフォーム市場の拡大など建築資材・住設市場環境の変化がある。製品ラインナップや商流に重複が少ないことから連携することで、住宅内外の商品をワンストップで提案できる体制と新たな価値創出が可能になると判断した。2024年度時点で両社の売上を合計すると1兆円を超える。買収によるシナジー創出で35年度に売上1兆5千億円を目指すとしている。
(日本物流新聞2025年11月25日号掲載)