アマダ、ブルーレーザー発振器仕様を受注開始
- 投稿日時
- 2025/12/03 09:00
- 更新日時
- 2025/12/03 09:00
EVヘアピン溶接を最適化
アマダは3次元レーザー統合システム「ALCIS(アルシス)-1008e」の4キロワットブルーレーザー発振器・スキャナーヘッド仕様(=写真)の正式受注を11月に始めた。ALCISはブルーレーザーとファイバーレーザーの2種類のレーザー発振器が搭載可能で、切断・溶接・積層造形を1台のマシンでこなす。
今回受注を始めた仕様はEV用モーターの平角銅線のヘアピン溶接やバスバーの溶接に最適化したもの。同社は「ヘアピン溶接プロセス全体の最適化により、生産性を大幅に改善するとともに、簡単操作・段取りレス・不良流出ゼロの実現に貢献する」と言う。ブルーレーザーは波長が約450ナノメートルと短く、銅への吸収率が高い。十分なレーザー出力とパワー密度により「銅を瞬時に溶融し、溶融金属の安定した湯流れを形成できるため、高速加工と安定したスパッタレス加工を両立する」としている。
(日本物流新聞2025年11月25日号掲載)