育良精機、ステンレスも切れるレースウェイカッター
- 投稿日時
- 2025/09/26 09:05
- 更新日時
- 2025/09/26 09:07

育良精機はこのほど、金属レースウェイの切断作業を効率化する「レースウェイカッター ISK-RWC15」(=写真)をリリースした。鉄だけでなくステンレス材にも対応したのが特徴で、水道施設やプラントなど湿気が多く鉄材が使えない現場にも活用範囲を広げた。
金属レースウェイは工場や倉庫、駅のホームなど、天井裏のない直天井に、照明器具などの取付けと配線を同時に行える金属製の溝形レール。施工箇所に合わせて微調整が必要なため、現場での加工が求められる。
ISK-RWC15は100V電源ながらハイパワーが特長で、これにより鉄よりも硬いステンレス材の切断を可能にした。加工スピードも速く約2秒で切断できる。チップソーと異なり火花や切粉が出にくく、バリも出ないため後加工も必要ない。
「ステンレスは鉄に比べて熱伝導率が低く、切断に時間をかけていると材料や工具に熱がこもってしまって、レースウェイの変色や工具の摩耗・焼損などを引き起こす危険がある。本製品は鉄もステンレスもガシガシ切断したい人に最適の製品」(同社担当者)
使い勝手にもこだわった。替刃カセットはワンタッチ・工具レスで交換でき、首折れ式で角度調整可能なため、腰を下ろして作業がしやすい。カット口がD1、D2サイズのレースウェイと同じ高さのため、端材を置き台にして作業の安定性を確保することができる。
切断可能材は「D1/D2/D15レースウェイ」「アングル材」「穴あきアングル」「ステンレスの類」と多岐にわたる。切断厚・型番指定により1.2~3.2ミリの切断能力を有する。
(日本物流新聞2025年9月25日号掲載)