
安全性もたせて開発
日東工器は北米の大型トラック向けの高圧水素充てん用継手「大流量充てんノズル」(70MPa、発売日未定)を開発した。9月19日まで千葉市で開かれた国際水素・燃料電池展で参考出品した。現行品で毎秒90㌘の水素流量を300グラムに高めた。その理由を同社は「100キロのタンクを10分で充てんしたいという要求に応えられる」と話す。発売日が定まらないことについては「接続口を規格化する動きにあり、当社としてはお客様にテスト品としてお出しし評価を進めている」とする。
同社は高圧水素用の継手としてHHVカプラをラインナップし、乗用車など向けの70MPa仕様と、フォークリフトなど向けの35MPa仕様で構成。全国に約160カ所ある水素ステーションの半分で採用されているという。この継手の特長は接続して圧力がかかって初めて流路が開く構造にある。参考出品にもこの安全性をもたせた。
(日本物流新聞2025年10月10日号掲載)