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「食品業界で自動化を進めるには」SIer協会 久保田会長がセミナー

投稿日時
2026/01/23 09:00
更新日時
2026/01/23 09:00

「ハードルの高い食品業界で自動化を一層進めるために」と題した主催者特別セミナーを(一社)日本ロボットシステムインテグレータ協会の久保田和雄会長(三明機工社長)が1128日まで大阪市のインテックス大阪で開かれたFABEX関西で行った。

人手不足への対応は多くの業界の経営課題の最上位に位置づけられる。対応策として(1)人を確保する(採用と定着の強化)(2)人に頼らない(業務の自動化・効率化)(3)人を育てる(スキルアップとキャリア支援)の大きく3つの方向性があるが、久保田会長は「(1)(3)には時間がかかるが、(2)は比較的短期間で成果が得られる」とロボット導入やデジタル化を促す。

とはいえこれらは初期投資の負担が大きいうえ、食品分野の対象物は柔らかく不定形で扱いが難しい。そこで「小さな成功から始め、継続的な改善で自動化を進めることが重要」と説く。その際、コストを抑えて導入する自動化の共通点をSIerの視点から挙げる。AI3Dカメラを使わない/供給側で整形・治具化する/ロボットは単機能に絞る/柔らかい食材は対象外/人とのハイブリッド化でコスト最適化--5つだ。

成功事例としてスティックフード袋詰めに自動化ラインを導入したケースを紹介した(12×1勤→2×2勤体制により減価償却費や電力費を加味しても4割のコストダウンに)。久保田会長は投資に踏み切る人は「短期的な損失より長期的成長を重視。現状維持はリスク、投資はチャンス。心理的覚悟を持ち、痛みを先に受け入れる。といった意識を持っている」と言う。

(日本物流新聞2026110日号掲載)