15kW発振器搭載のファイバーレーザ加工機
ヤマザキマザックはこのほど、2次元ファイバーレーザ加工機「OPTIPLEX 3015 NEO」を発売した。半導体関連業界における厚板部品の加工需要や、建機・農機業界における中板部品の高速加工需要に応える形で開発。ビームの径と形状をコントロールする機能を搭載したことで炭酸ガスレーザよりも広い焦点面積を実現し、さらに15キロワットの発振器を採用することで中厚板の高速・高品質加工を可能にする。
軟鋼の切断速度は従来機と比べ最大76%向上。32ミリまでの厚さの軟鋼が切断できるようになるなど、能力が向上している(従来機は最大25ミリまで)。消費電力も同サイズの炭酸ガスレーザ機と比べ約60%削減しており、切断時の窒素ガス消費量も従来機(ファイバーレーザ)と比べ最大85%削減した。
新型CNC装置「MAZATROL Smooth Lx」を搭載。視認性に優れるワイドスクリーンを採用し、直感的な操作を可能にしている。デュアルモニタ(オプション)を使えば、生産支援ソフトや機内カメラ映像を表示し、段取りの効率を上げることも可能だ。価格は1億6440万円(税別)から。
(2022年3月10日号掲載)