
サンドビック・コロマントはヘッド交換式ドリル「CoroDrill DE10」を発売した。ドリルボディの寿命を向上させ、高い送りで安定した穴あけ加工を可能にする。ドリル径11.00~17.90まで0.1㍉刻みでラインナップし、加工深さは3D、5D、8D。
同製品は特許取得済みのクランピングインターフェースを採用、ヘッドとボディのコンタクト面を傾けることで加工中に発生する力がヘッドを締め付ける方向にかかり、クランプ力が安定して維持され長いボディ寿命が期待できる。ドリル加工で重要となる左右のバランスのとりやすさ、ヘッドの着脱しやすさ、トルク管理不要などのクランプ方式の利点を維持しつつ、課題だった寿命の短さや不安定さを解消できる構造とした。
ヘッドは求心性を向上させつつ、ヘッドコーナー部を強化し高い切削条件でもチッピングを抑制。突出しが長い加工でも切りくずの詰まりを防ぎ安定した加工を行う。「突出し8Dでもパイロット穴が不要でサイクルタイムを短縮できる」とする。
(日本物流新聞2025年6月25日号掲載)