村田機械、レーザー切断×切削の複合加工機
- 投稿日時
- 2025/08/11 09:00
- 更新日時
- 2025/08/11 09:00

【写真下】ロボットを用いた自動曲げ加工システム「MBRS」
曲げ自動化するベンディングロボも
村田機械は「MF-TOKYO 2025」に合わせ複数の新製品を発売した。「LS3015MC」はフライングオプティクス方式のレーザー加工機に中厚板の加工で必要な切削加工機能を付加した複合加工機。建機や農機などの機構部品に使う中厚板材料は従来、レーザー加工機→ボール盤のように複数工程にまたがって加工していたが、こうした加工を1台に集約して占有スペースと加工リードタイムを減らす。
LS3015MCはファイバーレーザーによる高速かつ品質の高い加工だけでなく、最大で板厚16ミリまでドリル・タップ・深ザグリ・皿ザグリなどの切削加工も行える(レーザー加工のみは最大板厚25ミリまで)。20本の工具を保持できる切削ツール用ATCを搭載し、ツール選択は自動のため作業者による段取りがいらない。材料を自動で搬入出するレーザーストッカーシステムとの組み合わせで長時間の自動運転も可能だ。価格は6キロワットが1億7700万円、8キロワットが1億9200万円。
ロボットを用いた自動曲げ加工システム「MBRS」も発売した。50キロ可搬(ハンド込み)のベンディングロボットと金型自動交換装置で構成。ロボット専用CAMは直感的な操作で曲げとロボットのプログラムを作成可能で、ローディングや曲げ加工、掴み替え工程など把持位置の指定や干渉確認を行ったうえでロボットの軌跡を生成する。ロボットハンドや素材台車は複数の種類から選ぶことができ柔軟性が高い。人手が多かった曲げ加工を正確かつ安全に自動で行えるようになる。
(日本物流新聞2025年8月10日号掲載)