オークマは2024年12月13日、サービス拠点「オークマ 九州CSセンター」（=写真、外観）を開設した。「半導体製造装置関連企業が集積する熊本県の地で、最先端の生産加工のソリューションを提供する」（同社）とする。同センターは、福島県、埼玉県、神奈川県、愛知県、大阪府、広島県に続く国内7拠点目となり、九州地域では初となる。

5軸制御マシニングセンタや複合加工機、自動化システムなど、自律的に高精度と省エネを両立する「Green-Smart　Machine」を常設。「半導体製造装置関連企業が集積する九州地区において、5軸制御マシニングセンタ、複合加工機を中心とした『自動化、工程集約』によるお客様の生産性向上や、多様化する生産形態に対応する生産設備ソリューションを、迅速に提案、支援」（同社）するという。

ユーザーや工具・周辺機器メーカーとのコラボレーションの場としても活用する。「九州地域のお客様に気軽に立ち寄っていただき、交流を図る場としてカフェコーナーを備える他、工具メーカーや周辺機器メーカーとタイアップしたセミナーや展示会を定期的に開催することで、ものづくりサービスの提供を加速」（同社）する考え。また研修（工作機械の操作や最適な加工方法、自動化対応など）も開催する。

「近年、半導体は多くの産業を支える基盤として世界的に需要の拡大が続いている。そして、AIやIoT等のデジタル技術の発展に伴い、今後、更なる市場の成長が見込まれ、半導体製造装置の需要も継続的な高まりが予測される。そうした半導体製造装置業界においても、熟練技能者の減少や人手不足の深刻化が進んでおり、省人化、自動化のニーズが高まっている」とし「世界的半導体受託生産メーカーの新工場建設に伴い半導体サプライチェーンが進出を強めるなど、製造業の発展著しい熊本県において当社はモノづくりサービス拠点としてお客様の生産性向上を支援する同センターを、当社熊本営業所と共に開設した」と背景を説明した。

（日本物流新聞2025年1月10日号掲載）