大阪府、24年度の大阪製ブランド認定に7製品
- 投稿日時
- 2025/01/15 09:00
- 更新日時
- 2025/01/15 09:00
モノづくり中小企業の新チャネル開拓にも
大阪府は12月20日、「大阪製ブランド」認定製品のお披露目会を大阪府庁で開いた。大阪製ブランドとは、府内のモノづくり中小企業の高い技術と創造性で生み出された製品を、府知事が認定し大阪のモノづくりのブランド力を高め、自社製品開発の促進を図るもの。
今年は切削加工技術を駆使して作られたカーボン・グラファイトによる多機能調理器具を始め、7社による7製品を認定。そのうち、「今日を元気にするお味噌汁パン」(藤田金属)と「牛乳パックからできたハニカム織タオル」(藤原織布)が、地域活性化や社会課題の解決に資する製品としてベストプロダクトに選ばれた。鉄製の鍋で調理することで鉄分補給が適う味噌汁用鍋は、ヘラ絞り加工により鍋の側面を材料を薄く延ばし、課題だった軽量化を実現した。
吉村洋文府知事は「来年(取材日12月20日)は大阪・関西万博イヤー。大阪の誇るモノづくり企業の技術力やアイデアを『大阪製ブランド』として発信する」と語り、大阪製ブランドアンバサダーである西川きよしファミリーの西川ヘレン氏は「実際に認定製品を家族それぞれで使わせてもらっており、日常的に重宝している。今後も生活がしやすい製品づくりを大阪のモノづくり企業に期待しています」と激励。
「大阪製ブランドは、『BtoBビジネスから、BtoCに挑戦しませんか』という提案。技術開発のヒントにもなり、認定を通して従来の元請け先への提案力、発言力強化にもなる。付加価値を認められ、OEMが増えた、受注額が増えた、という話もある」(大阪府・ものづくり支援課 岡正人課長補佐)。
選ばれた認定製品は百貨店や大型商業施設、ホテルや府立中之島図書館での展示販売イベントや、海外の商業施設での販売などを通してプロモーション展開される。
(日本物流新聞2025年1月10日号掲載)