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ダイキン工業、阪大とストリーマ実証

投稿日時
2022/03/09 09:00
更新日時
2024/08/19 13:19

オミクロン株を不活性化

 ダイキン工業は、独自のストリーマ技術により新型コロナウイルスの変位株であるオミクロン株が自然減衰と比べて999%以上不活性化することを確認した。大阪大学微生物病研究所(感染機構研究部門ウイルス感染制御分野)の塩田達雄教授と佐々木正大助教と共同で実証した。
 ストリーマ技術は、2004年にダイキン工業が実用化したストリーマ放電で有害物質を酸化分解する技術。それまで困難とされていた「高速電子」を安定的に発生させることに成功した空気浄化技術で、一般的なプラズマ放電(グロー放電)と比べて強力な酸化分解力が得られる。
 ニオイ、菌類・室内汚染物質のホルムアルデヒドなどに対しても持続的な抑制効果がある。これまでにもダイキン工業は、鳥インフルエンザ、インフルエンザウイルス、マウスノロウイルス、新型コロナウイルスの従来株、大腸菌、細菌、スギ花粉など、60種類以上に対して大学や公的研究機関と共同で効果を実証してきた。
 新型コロナウイルスの変位株であるアルファ株、ベータ株、ガンマ株が自然減衰と比べて99.9%以上、デルタ株が99.8%不活性化することも実証している。今回、ストリーマを2時間照射することで、変位株のひとつであるオミクロン株も99.9%以上不活性化することが確認できたという。
 なお実証について、試験用ストリーマ発生装置を用いた試験の結果であり、「実機・実使用環境での効果を示すものではない」(ダイキン工業)としている。

2022225日号掲載)