加工速と精度を向上
ソディックはリニアモーター駆動ワイヤ放電加工機ALシリーズの新製品として「AL i Groove+Edition」シリーズを12月に発売する。ターゲットはEVの走行用モーター性能に直結するモーターコア用プレス金型製作や精密部品加工など。
新開発の「Digital HF制御」で放電回路と制御の大幅な改善に取り組み、加工速度20%向上とコーナー部を含めた加工精度向上の両立を実現した。ソディック独自の「ワイヤ回転機構」はワイヤを緩やかに回転させることで電極消耗が加工に及ぼす影響を排除する。消費電力の約7割を占める加工液処理系にも目を向け、加工液の噴流・循環・送液ポンプをフルインバータ化し、加工液の流量をモニターして加工状態に応じてそれぞれの動作を最適に制御することで消費電力量を従来機比で20%削減した。
最大加工物寸法は幅600×奥行470×高さ240?_または幅800×奥行570×高さ340?_で計8タイプを用意した。価格は税別1800万~2500万円。
(2022年11月25日号掲載)