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関西物流展、12mまでアクセスするACRも

投稿日時
2025/05/19 09:00
更新日時
2025/05/19 09:00
ギークプラスが国内初公開した「ロボシャトル」。ACRが高所にアクセスし作業者への搬送はAMRが行う

インテックス大阪で4月11日まで行われた第6回関西物流展。自動化設備と新製品を中心に展示内容を振り返る。


価格とスペース、柔軟性がネックとなり普及がなかなか進まないデバンニングの自動化設備。XYZ RoboticsはAMRと多関節ロボットをベースにした柔軟性の高いデバンニングロボットを出展し「競合より安く小型。POCも含めると国内実績は7件ほどある」と明かした。コンテナ内にロボットが移動し教示なしで積まれた段ボール箱をデバンニング。バース間を自律移動して1台のシステムでヤード全体を自動化できる。

関西物流展XYZ Robotics.jpg

XYZ Roboticsのデバンニングロボット



 

ギークプラスは4月に発売した自動倉庫に代わる設備「ロボシャトル」を国内初公開。高さ12㍍までアクセス可能なACR(自律走行ケースハンドリングロボット)が棚への入出庫を行い、AMRに荷を受け渡してAMRが作業者の元に運ぶ。「12㍍までアクセスできるのは業界でも唯一。昨今は倉庫の賃料も上がっており収納効率が高まる点が好感されている」(夏在樹経営管理部部長)。今夏にはACRとAMRが一体型の「ロボシャトルエアー」も発売予定という。

ソフトバンクロボティクスは配膳ロボット「PUDU」の積載重量300㌔仕様を出品。重量物を運べるが最小60㌢の狭い通路に対応できる。「これまで通れなかった狭い通路でも使える。自動車関係の工場でも使われている」(FoodDX事業本部営業部 野和樹氏)とする。

をくだ屋技研は3月に発売した環境配慮型の運搬台車「パステルシリーズ」を見せた。成分の97%が自然由来(うち70%が水)で構成された独自の水系制御液を、代表製品のキャッチパレットトラックに使用。「油圧機器は長年使うといつか油が漏れるが、パステルシリーズなら周辺環境を汚すリスクがない。機能は通常の油圧機器と同等で、食品などクリーン環境の搬送に向く」と言う。

 (日本物流新聞2025年5月15日号掲載)