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中村留精密工業、ロボ架台にストッカー内蔵の自動化システム

投稿日時
2025/09/24 09:00
更新日時
2025/09/24 09:00

中村留精密工業(株)

ロボット架台にワークストッカーと自動交換用ラックを搭載した「RoboSync TypeD」

コンパクト複合旋盤にも新仕様、複雑加工に

中村留精密工業は工作機械に接続し素材や完成品を搬送する協働ロボットシステム「RoboSync」から、ロボット架台にワークストッカーと爪などの自動交換用ラックを一体化した新仕様「TypeD」を1022日に発売する。架台にストッカーを内蔵し省スペース化。オプションで各種自動交換機能を搭載でき、ワークハンド爪・チャック爪・エンドエフェクタ類を同じく内蔵のラックに収納することで、ワーク変更に伴う段取り替えを自動化する。コンパクトながら多品種に対応した自動化システムとなる。

RoboSyncはティーチングペンダントの画面から簡単に操作が可能だ。ビジョンセンサーとマーカーで位置決めを行い、移動させてもマーカーを読むことで復旧できる。従来の仕様はロボット架台と素材・完成品置き場が分かれていたが、TypeDは一体化しスペースを無駄なく使える。

同日に2タレット2主軸複合旋盤「NT-Flex+」も発売する。同社はすでに奥行1380㍉とコンパクトながら上タレットにY軸を搭載し幅広い加工が可能な「NT-Flex」を発売しており、同+はさらにR側主軸にX軸、下タレットにY軸を追加した仕様。3本の工具による同時加工(重畳加工)などより複雑な加工パターンに対応する。テールストック(オプション)も搭載可能。標準価格は3030万円(税抜)。

中村匠吾社長は「左右の同時加工をしながら長尺ワークをテールストックでサポートして安定加工できる。ミーリングが求められる複雑な部品、長くてサポートが必要な長尺物も、コンパクトなNT-Flex+で対応できる」とする。



(日本物流新聞2025910日号掲載)