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松浦機械製作所が武生に組立集約、新棟1月稼働へ

投稿日時
2024/12/25 10:10
更新日時
2024/12/25 10:11

(株)松浦機械製作所

松浦勝俊社長(武生事業所の新棟・大型機の組立エリアを背に)。新棟の広い組立エリアには柱がないため需要に応じ自由に組立レイアウトを組める

柱レスの大空間で柔軟に増産

松浦機械製作所はこのほど福井県越前市の武生工場に2棟の新棟を竣工、福井市の本社工場で行っていた大型機の主軸も含めた組立を20251月から武生工場に移管して稼働を始め、「武生事業所」へ名称も変更する。新棟の組立エリアは本社工場より約2割広く、そこへ組立工程を集約することで対応力と生産効率を高めマシニングセンタの20%増産を可能にする。123日の竣工式で松浦勝俊社長は「今後はお客様の要望に合わせた柔軟な増産対応ができる」と語った。

同社はこれまで本社工場で大型機を、武生工場で中・小型機を生産していたが、いずれかの機種を増産する際には工場間で人の頻繁な移動が発生していた。武生事業所に新設した大型機の組立を行う工場棟(D工場)は、有効な組立エリアが長手方向で145m、幅22.5mの広さで組立エリアに柱がなくレイアウトの自由度が高い。松浦社長は「真ん中に柱がない建物としては目一杯の広さだ。市場の需要は我々の予想と一致しない場合があるが、柔軟にレイアウトを変更しながらそれに対応できる」と利点を強調した。

D工場は大型機の生産に耐える約15㌧の地耐力を確保。恒温環境で天井も床も均一な温度に制御する。本社の空いたスペースは物流や加工に充て、特に物流面で活用する方針。主軸の組立を行う新棟(C工場)には周囲の景観を一望できる食堂も設けた。

(日本物流新聞20241225日号掲載)