タカミヤ、日建リースの全株式取得へ
- 投稿日時
- 2025/01/16 13:07
- 更新日時
- 2025/01/22 17:22
中国地方の拠点拡充とDXサービス強化
タカミヤ(大阪市北区、髙宮一雅代表)は、建築・土木用仮設資機材のレンタルで広島県を中心に大きなシェアを持つ日建リース(広島市南区)の全株式取得へ向け、子会社化の協議を開始する基本合意書を締結した。日建リースは広島県内有数の敷地規模で仮設機材供給に適した好立地の拠点を有する。タカミヤは経営統合により、中国地方の拠点を拡充し事業成長を図りつつ、同社が手掛ける建設業界向けのサービスプラットフォームの拡充を目指す。
タカミヤは開発・製造、販売、レンタル、設計・施工、管理・物流など、同社が展開するサービスを統合した建設業界向けの総合サービス基盤「タカミヤ プラットフォーム」を2022年に立ち上げている。利用者はこのシステムの活用で、24時間365日、機材の受発注や配送手配を素早く簡単に行える。機材の売買や図面作成も効率化でき、コスト削減や人手不足の解消、業務効率化や生産性向上につながる。
タカミヤは日建リースの全株式取得に向け、子会社化に関する基本合意書を締結した。日建リースは広島県を拠点に建築・土木用仮設資機材のレンタル事業を展開し、同県内で高いシェアを持つ。タカミヤは同社とのシナジーで、プラットフォーム事業の「機材Base機能」の拡充ができると判断した。
建設業界は現在、老朽化したインフラの修繕工事や都市部の再開発、大阪万博の開催準備、リニア新幹線の開業に向けた整備事業など大きな需要を抱えるものの、深刻化する人手不足や技能者の高齢化といった社会的課題が顕在化している。特に「2024年問題」に伴う人手不足の深刻化で、工期の延長・遅延や人件費・関連経費の増加が頻発している。タカミヤはこの諸課題の解決に向け「タカミヤ プラットフォーム」の活用を推進している。
(2025年1月10日)