大阪で日アセアンのビジネス交流、シンポジウムで共同宣言
- 投稿日時
- 2025/05/15 09:00
- 更新日時
- 2025/05/15 09:00

共同宣言を発表した大阪商工会議所鳥井信吾会頭(前列左から3人目)
大阪商工会議所は4月中旬、大阪・関西万博開催を機にアセアン地域と日本のビジネス交流を図る「EXPO2025記念シンポジウム」を大阪市内で開催した。
日本アセアンビジネス促進プラットフォーム(AJBプラットフォーム:事務局 大阪商工会議所)を構成するインドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナムの各商工会議所会頭や幹部を招いた。大阪商工会議所鳥井信吾会頭は「日本とアセアンは共に、安全かつ自由な経済社会の経済発展に向けて協力していく」と挨拶。先だって開催された代表者会議で合意した、日本とアセアンの関係深化に向けた「共同宣言」の内容を発表し、より一層の活発な交流を呼びかけた。
特別講演では国際機関日本アセアンセンター平林国彦事務総長が「アセアンは日本にとって最も信頼できる存在。巨大なリソースや増加しつつある人口、中間層の拡大といったポテンシャルの高さをもち、経済的にも地理的にも日本と近く、50年以上にわたりスムーズなパートナー関係を築いてきた」と良好な関係と重要な位置づけにあると述べた。
日アセアンの「共創」によるビジネス創出に向け、イノベーションや脱炭素、人材資源をテーマにしたパネルデスカッションでは「複雑化する国際情勢を背景に、アセアンとの相互理解と人的資源の交流の重要性が増している」と意見を交わした。
(日本物流新聞2025年5月15日号掲載)