京セラインダストリアルツールズ、ブラシレスモーターと制御回路を分離
- 投稿日時
- 2025/04/10 09:00
- 更新日時
- 2025/04/10 09:00

電動工具の高出力と小型軽量化
京セラインダストリアルツールズは3月中旬、金属加工現場向けの電動工具「リンクコントロールシリーズ(Lシリーズ)」を発売した。Lシリーズは工具のブラシレスモーターから制御回路(コントローラー)を分離し、専用ケーブルで繋いだ「独自の新発想」(同社)で生まれたシステム。コントローラーとケーブル、工具の3つのユニットで構成され(=写真)、高出力と小型軽量化を両立する。
「限られた時間で作業を完了するためには操作性と、短時間で作業をこなすパワー、耐久性が求められる」(同社)とし、自社で設計・開発から製造まで行ったブラシレスモーターのモーター部をアルミケースで覆った二重構造で、鉄粉など粉塵の多い環境下でも高い耐久性を発揮する。
コントローラーはケーブルの接続口数が1口と4口の2タイプを用意、作業環境に合わせて選べる。脱着ケーブルは5㍍と10㍍をラインナップ。工具は砥石外径100㍉と180㍉のディスクグラインダー、10㍉幅のベルトサンダー、パッド径123㍉のダブルアクションサンダーを取り揃え、製缶業や造船業などそれぞれの業種に応じた工具を選べる。今後さらにラインナップを拡充し、幅広いニーズに対応する。
コントローラー、脱着ケーブル、工具を使用用途に合わせて別々に購入も可能。
エア工具に比べ最大で70~90%消費電力を抑えられ(同社調べ)、カーボンニュートラルへの対応という効果も期待できる」(同社)。
(日本物流新聞2025年3月25日号掲載)