個浴向けに、システム連携も
ノーリツは、サービス付き高齢者住宅などの入居者が各部屋で入浴する個浴向けに、お風呂の遠隔「見まもり」機能を搭載した業務用給湯器「GQT?C2412AWZ」を12月1日に発売する。
見まもり機能を搭載した業務用給湯器は業界で初めて。予定希望小売価格は税別39万5千円。今後は複数のセンサーで居室内の状況を検知し、居室全体の見まもりシステムを提供するヘルステック企業とも提携してサービスの拡充を図る。その第1弾として、Z?Worksと2022年春をめどにシステム連携開始を進める予定だ。
高齢者住宅や介護施設では、入居者のプライバシーを守ることが重要とされる一方で、安否や体調の確認が求められる。さらに、コロナ禍によりこれまで以上に衛生管理などが重要視されていることから、職員の業務負担が増加。従来からサービス付き高齢者住宅の居室には見まもりサービスが導入されているものの、浴室は温度や湿度が高く、「導入が困難だった」という。
ノーリツは、17年に家庭用給湯器に見まもり機能を搭載した実績を生かし、業務用給湯器にも採用した。今回搭載した機能は、入浴状況をアプリで見まもるというもの。設定した入浴時間を経過すると、アプリにアラームで通知する。
呼びかけ機能では、アプリ画面から「今すぐ呼びかけ」をタップすると、浴室リモコンから入浴者に「アプリから呼びかけがありました」と音声が流れる仕組みに。入浴者が点滅している浴室リモコンのスイッチを押すと、アプリ画面に「応答がありました」と表示され、宅外からでも入浴者の状況を確認できるようにした。
(2021年10月10日号掲載)