ヤマザキマザックは、NC旋盤「Mazak Turning Center 2500R(MTC-2500R)」(1970年、山崎鉄工所製)が126番目の「機械遺産」に認定されたことを発表した。(一社)日本機械学会が歴史的意義のある機械技術を認定するもので、これまでに蒸気機関車やミシンなどの各種機械や装置が認定を受けている。同機は現在もヤマザキマザック工作機械博物館に動態展示され、NC工作機械の原理と構造を学ぶ資料として活用されている。
MTC-2500Rは国産NC旋盤として初めてアメリカへ輸出された機械。日本のNC工作機械の性能が世界市場で評価される契機になったとされる。X・Z軸は電気・油圧パルスモーターで駆動し、最小指令単位は0・01㍉で輪郭制御もできる。NC装置は紙テープのEIA/ISOコードによるNCプログラムを読んで動作。NC装置には「FUNUC 240」を採用している。
(2024年8月25日号掲載)