FOOMA JAPANに11万人、自律型やパレタイズロボット
- 投稿日時
- 2025/06/30 10:06
- 更新日時
- 2025/06/30 10:09

難しいとされる食品分野の自動化は進むか。東京で6月13日までの4日間開かれた食品製造総合展「FOOMA JAPAN」(過去最多1007社の出展に11万827人来場)にユニークなロボットが集まった。安川電機の自律ロボット「MOTOMAN NEXT」は自らプログラムを作成する。人が描いた図形を読み取ってコンベヤ上をランダムに流れる写真に同じ図形を描いて見せた。「食品工場は30~40分で違う食品に切り替わり、その度にティーチングしていられない」と言う。ファナックの中型「M-710/70-21D」(70㌔可搬、リーチ2100㍉)は重量のあるホールチーズの搬送を、小型「M-710/50-26D」(50㌔可搬、2600㍉)では唐揚げの容器詰めを実演した。
協働ロボットを使って段ボール箱を扱うパレタイズロボットの出展が目立った。筑波大学発のCloser(茨城県つくば市、2021年設立)はプログラムと架台(幅わずか37㌢)を自社開発したPalletizy(パレタイジー)を紹介。「段ボールとパレットのサイズを入力すれば積みレイアウトと段構成を自動生成する」のがウリ。ユニバーサルロボットの装置は安全エリア(人を検知するとアームの速度を落とす領域)を小さくできる。「協働ロボットは軽さが非常に重要になる。当社のアルミ製アームは鉄製の半分の重量ですぐに動きを止められる。システムとして省スペース設計になる」と言う。
省スペース設計のCloserのPalletizy
(日本物流新聞2025年6月25日号掲載)