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山善、FOOMA JAPANで食品業界の下流工程をロボで自動化提案

投稿日時
2025/06/02 09:00
更新日時
2025/06/02 09:00
梱包パレタイズ搬送工程を完全自動化。会場ではデモ展示を行う

山善は「検査・梱包・運搬の固定観念を変える全自動ラインソリューション」をテーマに、食品工場における下流工程の自動化をFOOMA JAPANで提案する。初出展のロボ・ケーサーを、AMR・ロボこたつによるワーク投入と協働ロボット活用のパレタイズシステムで挟み込むことで、包装品の梱包パレタイズ工程を完全自動化。さらに、ライン間をAMRによって繋ぐことで他工程と一続きの自動化システムと想起させるように提案する。

ロボ・ケーサーは多関節ロボットを使用することで、段ボールの取り出しから製函、箱詰め、封函までをコンパクトに完全自動化。タッチパネルでWHL寸法を入力するだけで段取り替えができるオートサイズチェンジ機構を搭載しているため、搬送物や包装荷姿が頻繁に変わる工場でも導入しやすい。展示機は2台のロボットを使用しているが、現場で必要な能力に合わせて1台にすることも可能で、さらに装置サイズを抑えることもできる。

「深刻な人手不足を理由に、これまで見過ごされてきた後工程の自動化ニーズが高まっている。『物流の山善』と言われるくらい搬送領域は当社の強い部分。そこをしっかりデモ展示で体感いただきたい。また、ロボこたつもロボ・ケーサーも使い方や設備構成はお客様の要望に合わせて柔軟に対応できる。会場では自動化の可能性を様々な面からご提案していきたい」(山善TFS営業部・大嶋賢司主幹、以下同)

前回展に引き続き包装後の自動検査ラインも出展。昨年はサイエナジー(神奈川県相模原市)とVMUST(大阪市淀川区)の検査装置を2台並べていたが、今年は検査する4項目(噛み込み、印字、シールずれ、ピンホール)を全て1台にまとめることで、装置サイズをH1800×W1000×D700ミリ(従来はW1500ミリほど)にコンパクト化した。他にも、特殊なレンズとAIを組み合わせることで、カメラ1台でワーク外観の全周を検査できる全周検査装置「YZ-ROUND-SCAN」なども出展する。

 

(日本物流新聞2025525日号掲載)