展示場と研修施設を一体提案
タカラスタンダードは5月14日、墨田ショールーム(東京都墨田区)をマンションリフォーム特化した「東京MRe.墨田ショールーム」としてリニューアルオープンした。「ここに来ればタカラのマンションリフォームの全てが分かる」と同社は述べる。
一般に、マンションリフォームは新築や戸建てよりも、既存の構造物や外部環境など現場ごとに異なる制約に対して柔軟な対応力が求められる。加えて、ホーロー素材が特徴の同社製品は、現場で造作しやすい木材製品よりも取り回しが難しいのではと忌避される向きがあった。
そうした悩みや現状を解決するため、日本のマンション事情に即した提案を随所に取り入れた。キッチン下部のディスポーザーを避ける形で造作した収納の提案や壁付き型キッチンをペニンシュラ型に変更する際の換気扇ダクト処理の提案など、リフォーム後を具体的にイメージしやすい。
新たに併設されたマンションリフォーム専用研修施設「東京MRe.墨田テクニカルベース」では、普段目にすることのない床下や壁の構造や配管状況の可視化だけでなく、現場で問題となりやすい箇所を「トラップ」として散りばめている。特に同社には現場対応力が強みの製品もあり、間違いのない知識や現場調査が重要となる。より現場に近い知識や施工技術を提供することで、流通店や工事店の提案力向上を狙う。
(2022年5月25日号掲載)