ソディックは10月17日、燃料電池車(FCV)の電池用金属セパレーター金型などの加工向けにフェムト秒レーザー加工機「LSP5070」の受注を来年1月に始めると発表した。リニアモーター駆動で大型材料(最大ワーク幅500×奥行700×高さ200?_)の加工に対応する。
燃料電池用金属セパレーターはFCV1台あたり約800枚必要とされ、この製造に従来多く使われるプレス金型鋼SKD11では約20万枚しか打てない。LSP5070での加工を想定する粉末高速度工具鋼はSKD11の10倍以上の耐久性をもち、これを用いたプレス金型でのセパレータ?生産を高効率化できるという。
LSP5070はフェムト秒(1000兆分の1秒)単位で発振される超短パルスレーザーを使用。同じエネルギーの場合、パルス幅が短いほど強度の高いレーザーが生成され、高精度に加工できる。ガルバノヘッドは2軸制御で、オプションで5軸に対応。受注生産で年産6台を目指す。販売想定価格は税別1億2000万円から。
(2023年11月10日号掲載)