人手不足対策展in福山
- 投稿日時
- 2025/03/20 09:00
- 更新日時
- 2025/03/20 09:00

導入しやすい自動化・省力化機器を展示
製造業の人手不足に特化した専門展示会「人手不足対策展in福山」が2月18、19の両日、広島県ふくやま産業交流館で開催された。2日間の来場者数は466人。地方の人手不足が深刻化する中、省力化や自動化設備、作業の負担軽減につながる機器が多く並び、地元企業の切実なニーズに応えた。
会場の中心で多くの来場者を集めたオークラ輸送機のブースでは、ロボットシステム「EasyPAL」による協働ロボットのパレタイズ・デパレタイズ実演を中四国地方で初披露。新開発のティーチングソフトは、段ボールの規格を入力するだけでパターンが自動で提案され、誰でも簡単にティーチングできる。「協働ロボットで省スペースかつパッケージでの提供により設置工事から稼働まで2日ほどで終えられる。食品工場などでの引き合いを見込む」(同社)
オークラ輸送機の「EasyPAL」を中四国地方で初披露
やまびこジャパンはラジコン草刈機「RCM600」を出品。クローラで最大45度までの傾斜地を安定して走れ、一級河川などの法面の草刈作業を遠隔操作で安全に行える。「省人化による経費削減や安全性向上という点で、河川維持作業や農業などでラジコン草刈機の需要が最近高まっている」(同社)。同製品はエンジンの動力を発電体とインバーターで電気変換し、クローラと刈刃の動力源をモーターで賄う「シリーズハイブリッドシステム」を採用。クローラ制御や作業負荷に応じた刈刃の制御が可能で故障しにくい点もウリだという。
来場者が立ち替わってのぞき込んでいたのは、日本ヴィジョン・エンジニアリングのステレオマイクロスコープ「リンクスEVO」と「マンティス」。人間工学に基づいたアイピースレス光学系搭載により、鮮明な3Dビューアー画像で前にかがみ込まずに楽な姿勢で外観検査や精密作業が行える。目や肩の負担を軽減し、観察しながら手作業がしやすく作業効率が上がると「製造現場や品質管理、開発など幅広い現場で納入されている」(同社)と話す。
日本ヴィジョン・エンジニアリングの「リンクスEVO」による3Dビューアー
(日本物流新聞2025年3月10日号掲載)