ユニバーサルロボ、UR史上最速の協働ロボ
- 投稿日時
- 2025/05/26 09:02
- 更新日時
- 2025/05/26 09:03

サイクルタイムを最大30%短縮
ユニバーサルロボットは5月13日、デトロイトで開催された展示会「Automate」で、新たな協働ロボット「UR15」を発表した。最大TCP(Tool Center Point)速度、つまり、ロボットに取り付けたエンドエフェクタの移動速度が毎秒5㍍と、同社の協働ロボット史上最速なのが特徴。同日受注を始め、6月から出荷を予定する。
TCP速度が速まったことで、ピックアンドプレース用途では既存のURロボットと比べて最大30%のサイクルタイム短縮を達成。独自のOptiMoveテクノロジーによって、動作軌道を最適化し振動を抑えながら滑らかな動きを実現する。これらにより、同社・最高製品責任者のテロ・トロネン氏は「これまで自動化が難しかった領域に新たな可能性を提供する製品」となると言う。
UR15は35キロ可搬のUR30、25キロ可搬のUR20に次ぐ基幹モデル「URシリーズ」の最新モデルという位置づけ。可搬重量は15キロだが、パレタイジング工程のように手首を下向きに使用するアプリケーションでは、最大17.5キロまで対応可能。IP65準拠の高い防塵・防水性能やクリーンルームにも対応しており、要求が高い環境でも使用できる。また、AI対応の次世代ソフトウェアプラットフォーム「PolyScope5」と「PolyScopeX」に対応し、高度な自動化ソリューションを構築する準備を整えているとする。
(日本物流新聞2025年5月25日号掲載)