前田シェルサービスが10月16日に、タイのバンコク国際貿易展示場に併設するビル内（=写真）に駐在員事務所（所長:ニンナヤー・ピンヨウタクーン氏）を設立した。

タイをはじめとする東南アジアの売上伸長が狙い。「高温多湿の地域では圧縮空気中のドレン、水、油でお困りの製造業の方が多い。高性能圧縮空気用フィルタ『3in1マルチ・ドライフィルタ』の売上強化を目指す」（環境商品事業部 野田忠史氏・以下同）。ターゲットはクリーンなエアを必要とする、工作機械、測定機、塗装、自動機メーカー。他にも食品・化粧品・薬品の三品業界など安全・安心を重視する業界にも訴求する。

同社は2015年からタイの現地代理店を通して営業サポートを開始しており、一旦コロナ禍によりその流れが中断。「23年から本格的に日本からの営業サポートを再開したが、タイ現地のローカル化が進み、現地決裁をベースとしたモノづくりを目の当たりにした。この流れに対応するために23年末にタイ人を雇用。日本で教育した後、今年の10月よりタイ駐在員事務所を置き、現地所長として活動を開始した」と背景を語る。

（日本物流新聞2025年11月10日号掲載）