「MU?500V?V」開発
オークマは新世代CNC「OSP?500」を搭載した5軸制御マシニングセンタの新機種「MU?500V?V」を開発した。
同機種は、最大ワーク径600?_の5軸MC「MU?400V?U」の上位機種。設置スペースを選ばないコンパクトな機械で最大ワーク径700?_×高さ500?_に対応。フロアスペースを最小限に抑えながら加工空間を拡大し、3軸制御の立形マシニングセンタと変わらない省スペースで、限られた場所でも容易に導入可能にする。
新CNCのOSP-500は機械が自律的に高精度と脱炭素を両立する「Green-Smart Machine」を搭載。省エネ技術を搭載していない同等の機械に対し、消費電力を12%削減する。さらに機械が自律的に高精度を安定維持する知能化技術「サーモフレンドリーコンセプト」は経時加工寸法変化7ミクロン以下(環境温度8度変化時)と、室温を一定に保つ恒温室を必要としないため、工場設備費用や消費電力の大幅削減も可能にするなど、製造現場の脱炭素化を強力に支援する。
またクーラントタンクの清掃頻度を激減させる「スラッジレスタンク(特別仕様)」は、タンク内の切削液の流れをコントロールし、澱みを無くすことで切削液に含まれるスラッジを自動的に効率よく回収し、被削材がアルミの場合はスラッジを約96 %回収できる。
「加工プログラムを知らない初心者でも多面加工を1日でプログラム作成から初品加工まで出来るので、5軸加工を今まで以上に身近に感じて頂ける」(同社)
同社ではMU-500V?Vとより高い工程集約能力を備えたMU?1000Vシリーズで、省人化ニーズに対応していく構えだ。
(2023年4月10日号掲載)