スギノマシン、生産性10倍のマシニングシステム発表
- 投稿日時
- 2025/11/05 09:00
- 更新日時
- 2025/11/05 09:00
深穴・複雑形状対応のバリ取り装置も
スギノマシンは10月25日までポートメッセなごやで開催中の工作機械見本市「メカトロテックジャパン2025」に合わせて、切削加工の生産性を最大10倍に高めるスマート次世代マシニングシステム「X10(エックステン)」と、高圧水による自動バリ取り装置「JDM(Jet Deburring Machine)」を相次いで発表し、会場で披露した。
「X10」は高速切削技術とデジタル技術を融合し、加工時間の大幅短縮と段取り作業の削減を実現。最大100本の工具を搭載可能なツールマガジンや、25個の素材を自動搬送するワークストッカーを備え、多品種少量生産に対応する。CAMとシミュレータによる工程設計のデジタル化により、技術継承や作業効率の向上も図る。価格(税別、以下同)は1億2000万円からで初年度販売目標は10台。
一方「JDM」は最大70MPaの高圧ウォータージェットで深穴や複雑形状のバリを除去する装置。従来機比で約30%のサイズダウンを実現し、限られたスペースにも設置可能。新開発のノズルにより高精度なバリ取りを可能にし、水溶性クーラント液の採用で装置価格も抑えた。価格は1500万円で初年度20台の販売を目指す。
(日本物流新聞2025年10月25日号掲載)