1. トップページ
  2. ニュース
  3. スター精機、ロボットパレタイザーの積み付け設定が簡単に

スター精機、ロボットパレタイザーの積み付け設定が簡単に

無償のティーチング支援ソフト提供開始

 スター精機は10月1日、直交ロボットを用いたロボットパレタイザー(PXTPXLPXW シリーズ)の積み付け設定作業を簡易化し、大幅に作業時間を短縮する支援ソフト「パレタイザーエディター」の提供をはじめた。製品情報と積み付けパターン(荷姿)の入力で、パレタイザ―本体にセットする設定データが自動で生成される。同じタイプのパレタイザ―では「他社も含め初のリリース」(同社)といい、今後出荷されるロボットパレタイザー全機種(PXTPXLPXW シリーズ)に無償で同ソフトが添付される。なお既出荷のロボットパレタイザーで同ソフトを使うことも可能だ(出荷時期により作業が異なるため要問い合わせ)。
 段ボール箱を自動で積み付けるロボットパレタイザーには従来、煩雑なティーチング作業が必要だった。パレタイザーエディターはインターネットブラウザ上で動作するオフラインティーチングソフトで、視覚を使いながら直感的にマウスで操作できる。使用方法は「1段に何個並べる?」「何段積む?」「製品サイズは?」「積み付けパターンは?」などの情報を入力し、マウスで箱の積み付けを編集するだけ。作業時間が従来比で3分の1~10分の1に短縮され、特に設定内容が煩雑な場合ほど大きな効果が期待できる。
 スター精機は主に射出成形機からの取り出しロボットを手がける直交ロボットメーカー。成形直後の金型は熱いため人手による成形品の取り出し作業は危険が伴うが、当時主流だった500~1000万円クラスの大型産業用ロボットより大幅に安い約20万円の「自動払い落し機」を開発し、現在の直交ロボットの原型になった。近年では直交ロボットを用いた導入しやすいロボットパレタイザーを物流業界などにも提供。導入や運用の敷居を下げる取り組みを継続している。

(2024年10月16日掲載)