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パナソニックHS、小規模共同住宅用エレベーター

高齢者や子育て世帯でニーズ増

 パナソニックハウジングソリューションズのグループであるパナソニック エレベーターは81日、小規模共同住宅用エレベーター「リベルタジュUi」を開発したと発表。これまでにもホームエレベーターや小規模建築物向けの小型エレベーターなどを手掛けてきたが、小規模共同住宅向けをラインナップするのは初。101日より受注を始める。
 住宅取得価格が上昇するにつれ賃貸住宅に住み続けるニーズが高まっていることに加えて、単身の高齢世帯の増加などによって、小規模共同住宅でも23人乗りの小型エレベーターが求められている。実際に国内での小型エレベーターの年間設置件数は10年前の約5倍(1202台)に増加しており、同社単体でも右肩上がりの成長が10年近く続いている。
 一般的な業務用のエレベーターが釣合おもりを必要とするトラクション方式を駆動方式に採用するのに対し、リベルタジュUiは巻胴式を採用する。ルーム内の床面積を11平方㍍と6人乗りの業務用エレベーターと同じとしながら、昇降路最小寸法1300×1325㍉(業務用は1550×1700㍉)に省スペース化した。
 中からも外からも見やすいドア窓や緊急時の乗り場インターホンBOXなど共同住宅用で求められる基本機能は備えながら、オプションのデラックス天井は間接照明の光と陰影で洗練された空間を演出。非常停電時も一般的なエレベーターが非常灯に切り替えるのに対し、デラックス天井はライン型のLEDを通常と同じ明るさで点灯でき、住人に安心感を与える。柄のバリエーションも乗り場ドア9柄、ルーム内3柄用意し、建物全体との統一感を保つことができる。

2024825日号掲載)