九州・東アジア 国際物流総合展−−INNOVATION EXPO 2026
- 投稿日時
- 2025/02/21 16:17
- 更新日時
- 2025/02/21 16:24

2026年6月24日(水)、25日(木) マリンメッセ福岡
九州で国際物流総合展が初開催
出展募集を2月3日から開始 早期割も
2026年6月、アジア最大級の物流展「国際物流総合展」が九州に初進出する。物流の2024年問題などの影響から、昨年、東京で行われた同展には8万4193人が訪れた。九州地域は、半導体産業の集積を機に人手不足と人件費の高騰が深刻となるなど特有の課題もあり、初開催に期待がかかる。2月3日からは出展募集も始まった。展示会運営事務局を担当する(公社)日本ロジスティクスシステム協会・JILS総合研究所第1部マネジャーの阪本大介さんと大西康晴さんに開催の概要や狙いについて聞いた。
展示会事務局を担当する大西康晴さん(左)と阪本大介さん。「九州の学生に向けたブースツアーなど、次世代人材に対するイベントや取り組みも強化したいと考えています」
――国際物流総合展が初めて九州で開催されます。背景や狙いは。
阪本 九州地域は、「物流の2024年問題」では農作物の輸送能力が全国で最もひっ迫すると予測され、世界的な半導体工場が進出したことによる労働力不足や人件費高騰を理由とした流通課題など、物流に関する課題やお困りごとが他地域よりもそもそも多いのではないかと考えたことが大元の背景です。また、物流関連の展示会も九州地域にはあまり多くなく、ニーズがあるのではないかと予想されました。東京や関西の展示会には来られなかった方も、福岡なら半日だけ見に行こうといったことも可能になります。出展者側も同様です。技術を持つ地場企業と全国からの来場者を結び付けることで、九州地域の活性化に繋がるチャレンジをしていきたいと思っています。
大西 実は展示会の名称に「INNOVAITON EXPO」という副題を付けています。喫緊の課題解決はもちろん大切ですが、第1回を成功させた暁には、第2回、第3回と九州から物流のイノベーションを強く発信していきたいと考えています。
――「東アジア」という名称もついています。東京開催の国際物流総合展(東京展)との違いは。
阪本 九州は「アジアの玄関口」と称されるように、日本とアジアを結ぶ拠点という特性を持ちます。出展者の予想としては、東京展でも倍々で増えている中国のロボットメーカーを中心に、多くの海外企業に出展いただけるのではないかと見ています。韓国や台湾の企業にも出展いただけるよう積極的に募集をかけていく予定です。
大西 来場者についても、九州はアジア地域と物理的に近いですし、会場も博多空港から車で15分ほどのところにあります。東京展以上に、海外、特にアジアからの来場は期待できるのではないかと思っています。
――「九州ホーム&ビルディングショー」などの街づくり関連の展示会も併催されますね。
大西 主催団体の一つである(一社)日本能率協会が毎年開催している展示会と、会場も開催時期も一緒ということで、同時開催の形を取りました。大きな物流倉庫では、地域とどう共存していくかといった街づくりの要素が非常に重要になってきており、シナジーが出せると考えています。また、猛暑対策など物流センター内の作業環境を改善する商材などとも、親和性を持つのではないかとみています。
■9月30日までの申込みで早期割も
――出展募集が始まりました。
阪本 2月3日から募集を開始し、続々とお問い合わせをいただいております。
――来場者数などに目標はありますか。
大西 開催規模350社・団体/500ブース、来場登録者数1万人を目標としています。いずれも同時開催展と合わせた数字です。未知数なところが多いですが、上手く相乗効果を創出していきたいと考えています。
――まだ先の展示会ですが早めに出展を検討するメリットは。 大西 9月30日までに出展申し込みをいただいた企業には、「リレー出展」や「早期出展」といったオプションを設けています。リレー出展は今年9月に東京ビッグサイトで行う「国際物流総合展2025 第4回INNOVAITON EXPO」と「九州・東アジア 国際物流総合展INNOVATION EXPO2026」、双方お申込みいただいた方への割引で、早期出展も9月30日までにお申し込みいただける方に対する割引プランです。
――どのくらいお得になるイメージですか。
阪本 出展規模や内容によって変わってきますが、大体2割程度安くなるイメージです。いずれも、枠数が決まっており、期限前に受付を締め切る場合もございますので、ご検討いただける場合は早めに事務局へお問い合わせいただければと思います
(日本物流新聞2025年2月25日号掲載)