パナソニックエレベーター、小型ホームエレベーターを発売
- 投稿日時
- 2020/11/24 14:43
- 更新日時
- 2024/08/19 13:20
小規模建築物で需要が増加
パナソニックエレベーターは6月1日、小規模建築物向けの小型エレベーター「VSシリーズ」を発売した。業務用エレベーターと比べて低コストで導入できる小型エレベーターは従来、車いすでの移動が多い福祉施設や診療所などを中心に導入されてきた。しかし最近では、教育施設など様々な小規模建築物への導入が増加しており、市場は拡大傾向にあるという。
全国各自治体の「福祉のまちづくり条例」に対応できるルーム内奥行が業界最長(同社調べ)1450ミリメートルの「XLウェルハートVS」と、省スペース設置の奥行1150ミリメートルの「ウェルハートVS」の2機種を展開する。2機種ともに6人乗りの業務用エレベーターとほぼ同等のルーム内広さながら、業務用エレベーターよりも省スペースかつ、木造建築物でも専用鉄塔なしで設置できる。
3・4階建てなど様々な小規模建築物に導入しやすいよう、業務用エレベーターで広く採用されている乗合全自動運転方式を採用した。「中間階の乗り場には、昇り・降りの2つのボタンがあるため、複数の階でエレベーターを呼び出した際でも効率的に運搬できる。さらに、下降時の最高速度を従来の1.5倍の毎分30?bに高めたことで、待ち時間や移動時間を短縮できる」(同社)。
ほか、ルーム内・乗り場ともに、昇降方向や停止位置が一目でわかるインジケーターや、手の甲や肘でも押しやすい40×40ミリメートルの大型操作ボタンを標準装備。価格はウェルハートVSは394万円?、XLウェルハートVSは452万2千円?(共に税抜)。
(2020年6月10日号掲載)