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AIRMAN、脱炭素製品開発を加速

投稿日時
2025/09/23 09:00
更新日時
2025/09/23 09:00
新水素技術試験場

水素技術試験場が稼働開始

AIRMANは新潟県燕市の本社工場敷地内において、新水素技術試験場の稼働を開始。脱炭素化製品の開発を加速させていく構えだ。

これまで同社における水素関連製品の動作確認は屋外の試験場で実施しており、天候に左右されるなど環境面で多くの課題があった。新たな試験場は2023年から建設が始まり、20257月に本格稼働を開始した。

同試験場は水素を使用している間は換気ファンと空調設備が自動で稼働し、水素の漏洩が起こっても滞留させない仕組みとなっている。万が一の火災発生時には火災報知器と水素配管の遮断弁が作動し、水素の流入をストップし引火の危険性を防ぐ。水素配管が欠損し大量に水素が漏洩した場合にも遮断弁が作動し、水素の流入を抑制する。

「水素製品メーカーの見学や高圧ガス保安法の遵守事項の徹底、消防署や建築・設備業者との入念な協議を経て誕生した。水素には危険なイメージがあると思うが、新水素技術試験場は他所の試験場と比較しても安全面に優れており、安心して試験業務を行える環境となっている」(同社)

同社は先頃、水素を活用した発電装置「FCG60」を発表。ホンダ製燃料電池モジュールを搭載し、発電機出力60kWと前モデル「FCG10」より高出力を実現しており、工事現場などで多く使われる出力帯への対応が可能。大容量リチウムイオンバッテリーも搭載しており、ディーゼルエンジンに代わる次世代発電機として注目されている。



(日本物流新聞2025910日号掲載)