牧野フライス製作所は6月2日、大型の半導体製造装置部品の加工などに向く横形マシニングセンタ「a91nx」(軸移動量X1400・Y1200・Z1350?_、4軸制御)の販売を始めた。a1nxシリーズで追求してきた生産性・経済性・環境への配慮を踏襲し、パレットサイズを800?_角(最大積載質量2000?`グラム)とした。
多様な被削材に対応できるよう標準主軸(毎分1万回転)に加え、高トルク8千回転と1万5千回転をオプションで用意。同社は「機械本体の作りこみ精度と高い主軸性能により重切削、アルミの高速加工において高い切削能力を実現する」とし、半導体製造装置部品のほか各種大型産業機器(真空ポンプ、コンプレッサー、発電機など)にも向くと言う。同じパレットサイズの5軸制御機「a900Z」と混成ラインを組むことでより長い連続運転も可能。国内定価は税別7800万円。今年12月から出荷を始め、年間50台の販売を計画する。
(2023年6月25日号掲載)