ユニバーサルロボ、福岡に修理拠点開設
- 投稿日時
- 2025/05/19 09:00
- 更新日時
- 2025/05/19 09:00

ユニバーサルロボット(本社デンマーク)の日本支社は4月22日、日本で初となる修理施設(福岡県)および部品倉庫(関東)を5月に開設し、6月に修理業務を始めると発表した。踊り場にある協働ロボット市場の今後の拡大に必要と判断した。日本の修理施設はデンマーク、米国、中国、メキシコ、インドに続く6拠点目。
同社の協働ロボットの修理はこれまでデンマーク本社で一括対応し、輸送期間を含めて修理に約1カ月の時間を要していた。国内施設の開設で修理は1週間程度に短縮できるという。山根剛代表は「協働ロボットの利用は産業用ロボットの10台に1台を占めるようになり、当社ロボットの導入数はこの5年で倍に増えたが、伸びしろはまだまだある。利用をさらに増やすにはサービス体制を整える必要があった」と拠点開設の理由を話し、「一気に導入台数を増やしたいお客様も出てきた」と明かす。
拠点開設にあわせ協働ロボットの稼働状態を分析しトラブルを未然に防ぐ機能(パフォーマンスチェック)と、保守契約の一部として同社担当者による遠隔監視・操作する機能(UR Connect)を加えた。同社は3~30㌔可搬の協働ロボットを揃え、世界50カ国以上で10万台超を販売した。山根代表は「三品業界がこれからのボリュームゾーンになる。サービスハブ(修理施設)は将来的には本州に設けたい」と言う。
(日本物流新聞2025年5月15日号掲載)