
一昨年ロゴを一新したサンドビックは「デジタル・シフト」を事業の柱の1つとして掲げ、力を注いでいる。デジタルを駆使した製品群を「CoroPlus」と呼び、ユーザーの利益を最大化しようとする。たとえば「突き出しの長い防振内径工具には様々なセンサーを付けて振動や熱のデータを拾い、切削条件の最適化につなげられる」と同社コロマントカンパニーの河野史尚・機械搭載推進部長は3月6日、千葉市で開かれた「Grinding Technology Japan」のセミナーで紹介した。
スウェーデンの本社工場(ジモ工場)ではデジタル技術を使った様々な効果が出てきたことも河野氏は触れた。オペレーター1人当たりの部品生産数は55%増(2004~18年で)、ロットサイズ(少ないほどフレキシブルに生産できる)は68%減(04~18年)、スループットタイムは89%減(1990~18年)となった。近年は1秒当たりのデータ分析回数は1200以上、ロボット導入は400台超に及ぶという。この工場は世界経済フォーラムが認める先進的な工場「ライトハウス」に認定されている。
(日本物流新聞2025年3月25日号掲載)