
転造タップや防振エンドミルも
オーエスジーは7月23日、小径穴の連続加工に対応する小径超硬ドリル「AD-MICRO」を発売した。「小径穴加工の主なトラブル要因は切りくず排出の不安定さ」(同社)とし、切れ刃の仕様と溝形状を最適化。外部給油でも安定した切りくず形状を形成し、小径穴の連続加工を可能にした。直径0.5~3ミリまで0.01ミリ単位のサイズ展開で、4Dタイプで36アイテム、10Dタイプで47アイテムをラインナップした。
塑性変形によりねじ山を形成する転造タップ「A-XPF」も、同時にラインナップを追加。オーバーサイズと細目サイズ、およびロングシャンクタイプ(A-LT-XPF)と深穴用ロングシャンクタイプ(A-LT-DH-XPF)を加え、長いねじの加工にも対応する。
このほか、炭素鋼、ステンレス鋼からチタン合金、Ni基合金まで幅広い被削材に対応する超硬防振型エンドミル「AE-VM」シリーズに刃先強化型「AE-VMSX」を追加。マイクロレリーフと刃先ホーニングにより高い耐欠損性を実現した。高硬度鋼向け被膜「DUROREY(デューロレイ)」コーティングを採用し、50HRCの被削材においても高い耐チッピング性を発揮、工具の長寿命化と高速加工を可能にする。
(日本物流新聞2025年8月10日号掲載)