（一社）微細加工工業会は昨年11月22日、都内で開いた年次総会でExpert Bisai Creators Contest 2024の受賞作品の発表と表彰を行った。このコンテストは「美×微」をテーマにIT機器や半導体、光学機器、医療機器などの産業向けの高い加工技術を表彰するもの。3作品が受賞した。

1インチ（2.54㌢）以内で自由に作品を製作する「1インチ一般部門」では東京科学大学（旧東京工業大学）の「自鳴瓶（じめいびん）～Wish Upon A Star~Jazz Ver.」、「1インチ学生・新人部門」では大分工業高等専門学校の「『ものづくりの基礎が学べる』猫のキーホルダー」が優勝した。1インチよりさらに小さい「0.1インチ部門」ではニッシン・パーテクチュアルの「究極の『和紙』～微細加工工業会のロゴを添えて～」が特別賞を受賞した。

審査員は「単に彫ったり削ったりでなくQRコードを入れたり音の要素を入れたりして、微細を活用して違う形にするのは新しい傾向。コンテストの幅が広がっている」（日本バイオデザイン学会設立者の中尾浩治氏）と総評した。受賞作品は来年1月22～24日に東京ビッグサイトで開かれる「ネプコンジャパン」の微細加工EXPOの微細加工工業会ブースで展示する予定。

（日本物流新聞2025年1月10日号掲載）