【第6回】関西物流展、物流機器の進化止まらず
- 投稿日時
- 2025/04/30 09:04
- 更新日時
- 2025/04/30 09:07

インテックス大阪で4月11日まで行われた第6回関西物流展。2万6270人(速報)が来場、マテハンの新製品も披露された。建築費の高騰で物流施設の新規供給は落ち着いたが「景気は衰えていない。コンペが減っておらず27、28年まで忙しいだろう」とギークプラスの夏在樹氏(経営管理部部長)は見通す。「ただメーカーも商品サイクルの変化が激しく2~3年後の倉庫環境を見通しづらい。だからこそ保管効率を高めつつ柔軟な製品に需要が集まっている」
ラピュタロボティクスはピッキング用AMRに重量検品機能を搭載した試作機を披露。最小10㌘を検知でき1台に4つまで間口を設けられる。AMRの画面指示に従い商品をスキャンして箱に置くと、自動で重量検品を行い誤ピックはエラーを表示。「検品工数が不要になりスキマバイトも即戦力に。秋ごろの投入を予定している」という。
寺岡精工は小物部品の新型袋詰め包装機を紹介。印字内容や数量を入力し、部品をホッパーに投入すると自動で包装する。ロール状の袋素材を内容量に合わせてカットするため、様々なサイズの袋を用意しなくて済む。「デジタルカウンティングスケールと連動し入数の印字も行える。数え間違いや入力間違いなどのミスを減らし、小分けを正確に効率よく行える」(ロジスティクスソリューション事業部井上隆央事業部長)
山善は花岡車輛が6月に発売予定の「RIDE DANDY」を出展。花岡車輛の台車に取り付け、セグウェイのように体重移動で台車を搬送する。時速8キロの走行が可能で、広い倉庫の搬送を効率化する。Preferred Roboticsも山善ブースで出品。100キロ可搬の潜り込み式AMRを初公開した。「安価なAMR『カチャカプロ』の簡単操作・低価格はそのままに重量物を運べる」と言う。
(日本物流新聞2025年4月25日号掲載)